naotokun2006-09-30




おれやねん。

今日はラーメンなしよ。








デジカメ画像、アップできないから、

今日は最近読んだ、コレについて。

芸術起業論

芸術起業論





前に 村上隆 がR30って番組出てて、

ルイヴィトンとのコラボレーションした時に感じた、

ランドビジネスについてのコメントが面白かったから、

本も是非読みたいって思ってたんだ。





たぶん、この本面白いだろ〜から、

発売開始したら、マスコミに取り上げられて

話題騒然になるかなって思ってたら、

そうでもなかったな〜。




内容は、超良い!

年に何回かしかないけど、

こういうイイ本との出会いが嬉しい。

1字1句、衝撃受けた。



『芸術、アートは、「マネー」との関係なしでは進めない。

一瞬たりとも生きながらえない。

欧米の芸術の世界に挑戦する人のやるべきことは、

運動や娯楽で世界に挑戦する人のやるべきことと変わりません。

勉強や訓練や分析や検証を重ねていき、

ルールをふまえた他人との競争の中で

最高の芸を見せてゆくのが、アーティストという存在なのです。』


ってのが、この本の柱となる主張。







『欧米の超リッチ層には評価の高い芸術品を買うことで「成功したね」と

社会に尊敬される土壌がある。

欧米でビジネスに成功した人達は、

社会に貢献してゆく義務感も持っています。

そういう超リッチ層が商売相手なのです。

アートとは、そういう人達を相手にしたビジネスなのです。』

ここまでハッキリ言われると、しびれるわ。





村上隆は、アートには流行があり、ヒットするには流行・歴史を研究し、

批評家や世間が望んでるものをタイムリーに、提供していることが基本と唱える。

逆を言えば、自分の作りたいものは関係ないと、そこまで言い切るのよ。

ピカソ も、あの時代にあの作品を世間に提供したから、評価されたと。





イムリーに作品を世間に提供していく為には、作品を作るスピードが命で、

スピードを上げるには、一人で作品を作るより集団で作ったほうが良くて

その為に カイカイキキ という会社(アーティスト集団)を作り、

イムリーに世間に作品を発表し続けている事が可能だという。

集団で作品を作るという行為は、めずらしいことではなく、

アンディ・ウォーホールも工房を構え、

分業制をとり、多くのクライアントの要望に応えたんだって。




いろんな作家に対して、分析もしてて、

ゴッホ に関しては、作品自体よりも
1000ピース めざせ!パズルの達人 12本のひまわり(50x75cm)
本人が晩年に 耳を切った というストーリーが作品の評価を上げていると。




ポップアートの神様、アンディ・ウォーホール がすごいのは、

・「インタビュー」という雑誌を作りセレブな友人を増やす
共産国の象徴の毛沢東肖像画を描いてスキャンダルを誘う
・絵画作品の表面も、わざといい加減にしておく。


等、自分の作品の広め方が天才的だったと。




欧米で成功する為に、

ずっーーーーと試行錯誤してきた村上隆の肉声を読めて、

かなり興奮した。

俺にとっては、かなり面白い内容だったわ〜。




じゃあ、また☆



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